トラウマ治療の世界は熱い!
- 2019.02.04 Monday
- 23:51
昨日も喫茶店でぼちぼちとジュディスハーマンの『Trauma and Recovery』(1992)を読み進めていました。
バンデアコーク先生の『The body keeps The score』(2014)を読んで、ジュディスハーマン先生の論文『Complex PTSD』(1992)を読み進めていると、トラウマ治療の歴史の壮大さを感じて驚いていました。
DESNOS(Disorder of Extreme Stress not otherwise specified:複合性PTSD)がICD(WHOの診断基準)で2019年から取り入れられる予定という事です。そんな時ジュディスハーマン先生、バンデアコーク先生らのトラウマ治療への情熱と執念を感じました。
ジュディスハーマン先生は『Complex PTSD』の中で複合性PTSDについて提唱しておられ、単発のトラウマの診断基準とはミスマッチであると強く仰っておられました。幼少期からのトラウマを抱えるサバイバーに対し、別枠での複合性PTSDというカテゴリーを設けることの必要性について仰っておられました。そのカテゴリーはアメリカ心理学会が発行する診断基準(DSM)にも取り上げられなかった。
色々な先生方の論文などを読み進めていますと、長い年月を経て一定の方向でトラウマ治療というものがあるべき姿として進んでいるのだな〜って実感します。
私自身、幼少期からのトラウマからの回復に必死だった。
そして少しずつ回復しそして臨床家として生きる道を進んできました。
そして「今、世界はどうなっているのかな?」って思いながら文献を読み進めてみると、トラウマ治療の世界も着々と変わっていると思いました。バンデアコーク先生も『The body keeps the score』の中で、発達的なトラウマの問題の重要性を説いて尽力してこられているなと思いました。
そんな先生方の情熱と執念(私はそのように思いました)が形なっている。
そんなお仕事に「いや〜私もこうありたいな〜!」って思いながら、喫茶店からオフィスまで自転車をキコキコこぎながら思ったのでした。
人の想いや信念って人を動かし自由な方向へと導かれるのだな〜って事を、お二方のお仕事を拝見していて実感しました。
そうやって世界が動いている中で、「日本だって複合性PTSDに有効なFAP療法があるだよ〜!」って思ったのでした。
2018年に国際トラウマティックストレス学会でポスターセッションで発表させて頂きました。
また今年もポスターセッションにチャレンジできたらな〜って思うのでした。
私の微力な力でありますが、そうやってトラウマ治療の世界が少しずつ変わって行くように私もその一員として動いていたいな〜って、先生方のご著書や論文を読むにつれてひしひしと思うのでした。
いや〜!やはりトラウマ治療の世界は熱くていいですね〜!
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